【特撮】『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』

2018/8/4公開『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』感想

 

※当然ネタバレしかありません

2018/8/18 追記・修正

2018/8/29 追記・修正

2018/9/11 追記・応援上映感想リンク追加

 

 

 

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『Are you ready ?』

「ダメです!!」

「変身!!!」

 

 

ビーザワンの良いところ~桐生戦兎史上最高に嬉しそうな「変身!!」が見られるところ
初見時の印象は「ノリノリで楽しそう」だったんだけど、二回目観たら「嬉しそう」だなって……わかりやすい…おまえ…わかりやすい……(なおこのあと巻き込み事故を起こす)

 
今作の軸になっているのは「戦兎と万丈の関係性」であり、それ以上に「桐生戦兎の確立」である。
本来の自分と今の自分との間を埋めているものは何か?葛城巧が持たず桐生戦兎が持ちうるものとは?桐生戦兎を桐生戦兎たらしめるものとはなんなのか?
つくられた存在である桐生戦兎を確立させるものは「ヒーローであること」だった。故にヒーロー性が揺らぐときは桐生戦兎も揺らぐ。
しかし今作ではとうとう、桐生戦兎でなくては出会わなかった人たちとの関わりも戦兎が戦兎であることを証明するものなのだということに辿り着く。その中核を成すのが、信じて信じられてきた万丈龍我なのだ。
かといって、桐生戦兎が葛城巧の上位存在であるというわけではない。かつて葛城忍が語った“LOVE&PEACE”が巧の心に刻まれ、記憶を取り戻していない頃の戦兎が無意識にそれを口にする。そしてそれが万丈の中でヒーロー像を構築させる。
葛城巧と桐生戦兎と万丈龍我が折り重なることで、仮面ライダービルドと仮面ライダークローズはヒーローになっていくのだ。


意訳:公式が両想いすぎてツッコミようがない…… ずっとお続けになってどうぞ。

 

ビーザワンは桐生戦兎が「これは俺にしかないものだ」って言えるようになる話なんだよ~~~~~。
自分のもの、桐生戦兎にしかないものなんだ。万丈龍我がではなく、俺とおまえの間にあるものは誰にも阻害されないし奪わせないという心なんだ。自分自身を取り戻しに行くんだ……

 

TV本編で培ってきた戦兎と万丈の並んだ絵面の“勝ち確”力が強すぎて、中盤観ていて全く不安にならず、結果的にカタルシスが弱く感じるのは映画としては予期せぬ失策なのかもしれない。
ルパパトが「こういうシチュと画をぶっ込んだら楽しい」というのを30分間詰め詰めにした作品なので、それと比べるとビルドがやや薄く感じるというのもある。
ただその分“谷”を作っているのが、エボルトや葛城とのやりとりから戦兎の内面を描き出す静かな画作りである。
カミホリさんジトッッッと撮るの好きだよね。そりゃ赤楚くんも石田監督に似てるって言いますわ。
平ジェネFINALでマスターが去った後の置いてきぼりにされた子供のような顔といい今回といい、犬飼くんの「父親に対する息子の顔」がすんごい胸にクる……
戦兎のアイデンティティにまつわるシーンは雨が降る。美空がはたりと涙を零すのといい、これがエモーショナルってやつか… ホント去年のエグゼイドと真逆だな… 

 

内容に触れずに感想を言うと「公式が両想い」になって、これ多分「いつものビルドじゃん」て言われるやつだと思うんですけど、うんそうだねいつものビルドだね~~~!!!!
そこが映画としての強みであり弱みでもあるんだけど、『仮面ライダービルド』を一年観てきた人なら「好き」でしょこういうのってやつ……

例年と比べると情報量少なめなのは、TV本編と連動させて脚本の段階であえて内容を絞ったからじゃないかと思うが、その絞った結果が「桐生戦兎の確立」であり「桐生戦兎と万丈龍我の関係性」ってのが熱いんだよなやっぱ。
「民衆に追われるヒーロー」という構図にはライダーは1人がいいにしても、最後は全員参加バトルとか、夏のライダー映画としてもっと色々派手にやることは出来たと思う。その上で、これが劇場版仮面ライダービルドですって出してきたものが、「桐生戦兎」と「戦兎と万丈」で更に一心同体変身てのがもう~~~最っ高にビルドなんだよなあああ……と頷いてしまう。

 

>「単細胞で筋肉バカでだまされやすい でも誰かの明日のために戦うことができる 俺の大切な相棒なんだよ」
戦兎が万丈を「相棒」と称したところで うがっっっ てなった。
平成ライダーでは、特にダブル以降は主人公にとっての「相棒」ポジションのキャラが多いんだけど、ファンが便宜上そう呼んでるだけで性質はそれぞれ異なるので、言葉に引っ張られすぎだよな~と常々思っていた。
武藤さんは平成ライダーにハマりすぎて平成ライダーを書くことになったそうなので、平成ライダーにおける「相棒」という言葉の意義も感覚的にわかってるんじゃないかと。
なので、本編34話で万丈がエボルトに煽られたにせよ「俺の相棒は桐生戦兎ただ一人だ!!」って言った時は、あっそれ言っちゃう!??!!ってなった。既に視聴者の間では言われていたけど、実際劇中で言われると驚く。そしてこれが間を置いて、映画で戦兎から返ってきたことにちょっと感動してしまった。双方向熱い。相思相愛(広義)

 

 今作におけるビルドの在り様が最も表れている台詞が「俺たちはそんなことのために戦ってるわけじゃない」
つくられたヒーローで、出会いから仕組まれた相棒で、どれだけ戦っても支持されなくて。それでも、ヒーローにならなければ出会えなかった人たちが今の自分をつくっていて、相棒との関係は偽りなんかじゃなくて、誰かの明日をつくることができる。それが愛と平和のために戦う仮面ライダーで、葛城忍と葛城巧と桐生戦兎がつくってきたビルドなんだ。

 

葛城巧が「まさか行くつもりじゃないだろうね」と現れるところで、ああこれは自分への問いかけなんだ…と実感した。
別の人格ではなく、同じ人間の未来に向かう面と過去を憂う面との問答なのだ。誰かを信じられる自分/信じられない自分、信じる自分/信じたい自分、誰かを信じようとする自分を信じられる自分/誰かを信じたい自分を受け入れられない自分。

これは映画とは直接関係ない改めての感想になるけど、戦兎と葛城の脳内同居生活面白いな??ファイナルに木山くん呼んで???

 

あの男は危険だから止めなさいと忠告されるのを俺にはあいつが必要であいつには俺が必要なんだって振り切って行くの、つくづくヒーローとヒロイン(概念)である。
途中一瞬「劇場のスクリーンを使って我々は何を見せられているんだ」という気分にはなった。

 

以下散文的に~

ルパパトとネタかぶってんじゃねーか!!しかも巻き込み事故だよ!!! というか永夢先生とパラドもフュージョンしてたので近年の東映の流行りなの?

「ラビット」「ドラゴン」という音声を何度も聞いてるはずなのに「龍と兎」と言う万丈の言語感覚はちょっとわからない。

事が終わった後、暑いとばかりにコート脱いで手に持ってシャツ腕まくりして歩いてる万丈の万丈らしさ。

犬飼くんがパンフで話していた今回解禁したことというのが最後のアレかね。
→舞台挨拶等で話していた模様>ハイタッチ 脚本のト書きを無視し続けたというのが凄いな…

万丈が言いくるめられてブラッド族側につくんじゃなくて完全操り人形状態なのは、今更何を言われたところで戦兎たちを裏切ったりしないと判断されたんだと思う。

万丈が伊能さんにハザードトリガー渡す時のコートのなびきたっまんないですよネ一億点。

戦兎がゴミ袋を蹴り飛ばすシーン、ストーリー上は必要ないけどキャラ描写としては必要というやつなので、入れたかったんだな~~という制作サイドの意向99%みたいなシーンで好きです。
周りに仲間がいたらやらないであろうことを一人になるとやっちゃう桐生戦兎が好きだよ…

> 7話の万丈「おじさんじゃねえだろ お兄さんだろ…」
>映画の戦兎「おじさんじゃない お兄さんだ」

冒頭の紗羽さん、暑さのあまりダレすぎてるって描写なんだけど、実際の夏が超酷暑だったために、そんなにやりすぎにも見えなくなってしまったのがちょっと面白い。

 地味に研究室にガス仕込んだり小型爆弾作ったりしてる戦兎ェ…ついさっきワンちゃん相手に「こっちおいで いいよもう俺が行くよ」とか言ってたのに…

>「身長活かせよヒゲこら」「黙れチビポテト」

ネタにされがちだけど幻徳さんのいい意味でプライドが無いところとても好き。なんだかんだリーダー向きの人よね。
>「本気を出させやがって」

三都合体マークわかりづらくない?

本編38話でも流れたショパン作曲 ♪ 革命のエチュード、これ革命が失敗した時期の曲なんだよな…(ちなみに曲名をつけたのは別の人であり、ショパンは特に革命を意識したわけではない説が有力)

ブラッド族の“生き残り”って言ってるけど昔はもっといたの?内輪揉めで減ったの??

ぶっ飛ぶときに血飛沫ブシャーなのが悪趣味(褒めてる) 

あいつら地球外生命体なのに人間を精神的に追い詰めるの上手すぎるよな。

万丈にとってはブラッド族って親戚のおじさんみたいなものか。そう考えるとなんかしっくりくる。

松井玲奈ちゃんはもっとえろくてもいいと思いました。もっとえろくてもいい(大事なことなので)

雨に濡れるエボルとブラッドの絵面良すぎる。

ブラッドさんかっこいいし強いんだけど出番が多くないので見せ場に欠けるのが惜しい。

伊能さんも葛城パパも「万丈くん」て呼んでくれるのが丁寧。

他人と意識を共有したor乗っ取られた状態で戦うヒーローが着実に増えていく昨今だが、そうなるとやはり計7人に乗っ取られた経験を持つ野上良太郎パイセンは格が違うな…

ジオウさん声が若いのできっと中身も若い(公式設定で18歳である)
→中の人17歳だと…

 

 

ご丁寧にも上映前にエンドロールが終わっても席を立たないようにと注意文が出た。

 

映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』12/22公開!!!

 

昨年「平成終わるのか!!冬映画は翌年度換算だから今回で平ジェネは最後だな!!!」と『FINAL』と銘打ったのに平成31年が4ヶ月も続くことになったため、しれっと『FOREVER』と出してくる図太さ、これぞ平成ライダーである。

 

 

2018/9/10 応援上映感想はこちら

colorablenote.hateblo.jp

 

 

【ユーリ!!!onICE】 ユーリ!!!onCONCERT 大阪

2018/7/1 大阪市中央体育館
夜の部 18:00開演 京成ローザ⑩にてライブビューイング

 

ヴィクトルのアナウンスは幕張公演と同じ。GPS真っ只中ではありません。

 

 

●スケトラ
○ユートラ
☆大阪新規演奏曲

 

○Serenade for two (reprise)【前提供】


○Fanfare on ICE


●アリア《離れずにそばにいて》【ヴィクトルFS】


●スペイン狂詩曲【クリスFS】


●La Parfum de Fleurs【グァンホンSP】


○Gigue in St.Petersburg


○Showdown ☆


○ゆ~とら ☆
まさかの指パッチン+口笛+ピアニカ(何気に難しそう) 首と頭にはタオル。


○Kamome


○5+7
パーカッションしびれる~~~~。


●映画"王様とスケーター2"より「Terra Incognita」【ピチットFS】


●映画"上海ブレイド"より「The Inferno」【グァンホンFS】


●愛について~Eros~【勇利SP】


●Almavivo【スンギルSP】 ☆
観客総立ちで極彩色ペンライトを振り回す大熱狂。アンコール2回。踊り尽くせ!!!


●Intoxicated【クリスSP】


●Still Alive【レオSP】


●A Tales of Sleeping Prince【ギオルギーFS】


●映画"王様とスケーター"より「Shall We Skate?」【ピチットSP】


●Serenade for Two【ミケーレFS】


●Theme of King JJ【JJ SP】


○At The Airport


●愛について~Agape~【ユリオSP】


●《サマルカンド》序曲【オタベックSP】


ベートーヴェン交響曲第9番 第2楽章「降臨」-建国版-【オタベックFS】
ここで火を焚きましょう!!!って演出考えた人凄いと思う。


●ピアノ協奏曲 ロ短調 アレグロ・アパッショナート【ユリオFS】


●Yuri on ICE【勇利FS】


●デュエット《離れずにそばにいて》【勇利EX】


●Welcome to The Madness【ユリオEX】 ☆


○Yeah Yeah Yeah


◎You Only Live Once【ED】


松司馬さんと梅林さんから挨拶


History Maker【OP】

 沖仁さんがニコニコ笑いながらフラメンコギター奏でてらして本当に贅沢…

 

幕張公演記事:【ユーリ!!!onICE】 ユーリ!!!onCONCERT - colorablenote’s blog

無くなったのは ○Garden of April のみなので、セトリ的には実質増補改訂版て感じですね。
新規グッズにエミルがいるから Anastasis が聴けるかと思ったんですが。
前回単独グッズがなかったキャラということなら南くんはまだしもギオルギーよ…

 

アレコレ楽器持ち変えて色んなジャンルの音楽をいっぺんに聴けて、本当に豪勢なコンサートだな…と改めて思いました。

 

そしてスクリーンのテロップが全て流れ終わった後→

劇場版『ユーリ!!!onICE』 《 ICE ADOLESCENCE 》 2019年公開

YURI!!! on ICE the movie : ICE ADOLESCENCE【SPECIAL MOVIE】

https://youtu.be/IkcAhZlmE7w

ウテナだ!!!!!!!!!!!(咄嗟の感想)

ユリコン聴いてくれてる人ならスケトラもユートラもがっつり聴きこんでるよね!!!とばかりに一発で新規とわかる曲と共にティザー出すの、本当に図られているなあと思います。

 

【名探偵コナン】劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』 応援上映

劇場版 名探偵コナン 『ゼロの執行人』 応援上映

6/15 19:00~TOHOシネマズ錦糸町

 

『ゼロの執行人』応援執行上映に参加してきました。

 

※ネタバレ注意

 

キャラクターに呼びかけ~

安室さんが出てきたとき「キャアアアアアア!!!!」(歓声)

風見さんが出てきたとき「裕也ああああああ!!!!!」(絶叫)

高木&佐藤刑事「美和子かわいいよ!」「お似合いだよ!!」

白鳥刑事「声がいい!」

栗山さん「ゼロティー出演おめでとうございます!!」

Nor「白菜!!」

はくちょう「おかえり!!」

「博士(ヒロシ)天才!!!」

「(コナンくんの台詞にかぶせる勢いで)哀ちゃんかわいい!!!」

「千葉くんかわいい!」

「ゴロちゃんかわいい!」

「境子先生かわいいから許す」

「梓さんかわいい!」

「英理さんおしりセクシー!」

「紗世子脚きれい!」

「誠おおおおお」

「二三一ううううううう」

 

 

シーン別~

「(スマホを見失ったコナンくんに)あれれ~おかしいぞ~?」

「(境子先生29歳に対して)あむぴと同い年!」「せやな」

朝日のシーン「ヒロミツううううう」(最新情報を反映)

中盤のハイライト『これでよく公安が務まるな』「大丈夫!」「務まってるよ!!」「落ち込まないで!!!」(観客の8割は風見さんを応援していた)

消える安室さん×2回「橋の下!!(×2回)」

雨の日本橋のシーン「濡れるよ!」「風邪引くよ!」「傘さして!」「相合傘して!」

『僕以上に怖い男が2人いるんだ』揺れる赤いキンブレ

「煽るねー」

「野暮だよ!」

『俺のそばを離れるな!!』フゥウ~~~~~↑

「そんなとこにコーヒー置かないで!」

「羽場への愛が重い!!」

「二三一愛されてるな!!!」「それな」(会話が成立し場内拍手)

 

一緒に叫ぼう~

「真実はいつもひとつ!!」

「和!!!」

「ハイ(手パン)」

「そんなの正義じゃない!!」

「行けぇ~~~!!!」

「私の判断!!!(×3回)」


主題歌♪『零 -ZERO-』斉唱(ただし途中で悲鳴のターンが入る)

タンバリンを持ちこんだ人がいて、リズムとるのが完璧でもはや芸の域。

 

「キッド様ーーー!!!」

 

全体的に~

・安室さんに対してはアイドルや若手俳優の追っかけ的な明るい悲鳴ですが、風見さんに対してはなんかこう…ガチ勢っぽい…

・一番歓声が多いのは当然ながら安室さんですが、一番正しく応援上映されていたのは風見さん

・基本的におっちゃんは庇う、蘭ちゃんは慰める、新一は責める
全体的にコナン/新一にやや辛いのは、安室さんに対立しているからではなく、蘭ちゃんを泣かせるなよ!!!みたいなことです

 

 

YOIのオールナイトとかユリフェスとか、イベント併催の発声可能上映はちらほら参加しましたが、ちゃんとしたTHE応援上映は初体験でした。あんなんなのか…

合法的に「哀ちゃんかわいい!!!」「裕也あああああああ」「顔がいい!!!」とシャウトできて満足しました。楽しかったです。

『ゼロの執行人』は直接人が死ぬシーンは描かれてないので、そのへんも含めて応援上映を実施しやすいんじゃないでしょうか。

 

キンプリ以降すっかり定着した応援上映、実際参加してみると、既に複数回鑑賞しているコアなファンしかいないので、一体感があって大変盛り上がります。

ただ、実施回数を重ねるごとに妙に練れて、仕切る人が出てきたことでイヤになったという意見も見かけるので、“応援”そのものがメインになってしまってはいけないんだろうなと思います。あくまでも映画作品をより楽しむためのイベントであると意識しなければいけませんね。

 

 

【名探偵コナン】劇場版一括レビュー

ドドドッと観返したのでまとめてみました。

 

※★三段階評価は出来栄えや面白さ、☆は観る甲斐があるという意味でのプラス
※ややネタバレ注意
※ルパコナは除く

 

 

【作品別レビュー】

 

■第1作『時計じかけの摩天楼』(1997年)…★★★
○推理・スケボーアクション・爆発・完全自己都合の動機・ラブコメ、とコナン映画の基礎が確立された作品
○列車を別路線に引き入れたり定番の「赤か青か?」だったり、緊迫感はあるが絵的には地味なシーンをBGMを使って盛り上げる見せ方が見事(ただし後半の挿入歌はイマイチ)
○ラストの蘭の笑顔と台詞が最高オブ最高、コナンが読めなかったというのも含めて良い


■第2作『14番目の標的』(1998年)…★★
○全体的に英理さんがセクシー
○ヘリ操縦はハワイで親父に習ったわけではない(模擬操縦経験が豊富だったため)
○コナン映画における海に出っ張った巨大建造物受難はここから始まる※海に出っ張っていなければ安全とは言っていない


■第3作『世紀末の魔術師』(1999年)…★★★
○OPの「混迷と疑惑の闇に一条の光を!」がかっこいい
○宝探しアドベンチャーの決定版、メモリーズ・エッグの見せ方が美しい
○コナンのフォローをしまくるキッドの献身ぶり


■第4作『瞳の中の暗殺者』(2000年)…★★★
○警察関係者が襲われ蘭が記憶喪失になり…と全体的に重め暗め
○後の『ホームズの黙示録』より遥かにかっこいいと評判の告白シーン
○終盤のコナンの服装は1話で新一がトロピカルランドデートで着ていた服とカラーリングが同じということをご確認ください


■第5作『天国へのカウントダウン』(2001年)…★★★
黒の組織を映画に出したい→原作とはパラレルワールドでいいよね→じゃあアクションももっとかっ飛ばそうぜ!!!みたいなやりとりがあったのかもしれない
○この頃のジン兄貴はまだ自分で撃っていた
○コナンを抱える蘭が聖母子像のようだったり、灰原と探偵団の単なる保護者/被保護者ではない関係構築が核だったりするが、真のヒロインは多分歩美


■第6作『ベイカー街の亡霊』(2002年)…★★
○異色な点は多々あるが最も大きいのは「コナンが仲間を救えない」ところだと思う
○時代を先取りもとい先行しすぎていた感があるコクーン
○優秀すぎて滅多に呼ばれない優作パパ


■第7作『迷宮の十字路』(2003年)…★★
○この頃はまだバイクで線路を走ってはならないというだけの倫理観があった
○地味に人気があるが原作に逆輸入されるまで14年かかった綾小路警部
○平次と和葉を助けるために新一に戻る、というのが実はかなりレアケースであり熱い


■第8作『銀翼の奇術師』(2004年)…★
「ぼくもいく!!!!!!」
○英理さんや目暮警部たちなど登場の必然性がよくわからない
○♪「ぼくがいる」が流れるのはこれだけ


■第9作『水平線上の陰謀』(2005年)…★★★
○「デュアルサスペンス」という煽りがネタバレ
○コナンと小五郎それぞれ自身しか知らない事実が謎解きの過程に組み込まれているのが上手い
○小五郎のおっちゃんのかっこよさでおつりがくる、オススメは当然のように自分より先にコナンを救命ボートに乗せようとするところ


■第10作『探偵たちの鎮魂歌』(2006年)…★
○蘭→和葉→佐藤刑事のコンボをくらったひったくり犯は多分罪状に比べて制裁がきつい度ナンバーワン
○解くべき謎は何か、というところがなかなかわからないので観ていて焦れてしまう
○登場キャラが多く、それぞれに見せ場を作ろうとした結果中途半端になった印象


■第11作『紺碧の棺』(2007年)…★
○子供向けを意識したのか例年に比べると謎解きは平易
○普通に悪いことしているのに、それ以外の連中の凶悪さの方が際立っていて印象が薄い真犯人
○公開時「蘭と園子の友情がメイン!!」と煽られてた割には実際にはそんなこともなく『銀翼の奇術師』の方がまだそれらしい、最初から「宝探しアドベンチャー!!!」という煽りであればいくらかマシだろうがそれだと『世紀末の魔術師』に敵わない、という位置


■第12作『戦慄の楽譜』(2008年)…★★
○ゲストキャラがポスターに大きく載っていて劇中でもコナンとタッグを組んで行動するという珍しいパターン
○コナン以外の探偵団が着ているフォーマルウェアは『水平線上の陰謀』と同じ(カラーリングは微妙に異なる)
○♪「Amazing Grace」はクラシックではない


■第13作『漆黒の追跡者』(2009年)…★★
○『京極さんみたいにライフルは無理だけど、拳銃なら(避けられる)』という蘭の発想が修羅
アイリッシュはジンを恨んでるだけで中身は優秀な構成員だったのに、貴重な人材を無下にする黒の組織は人事どうにかして
○事件自体はあまり面白みがない、ヒントと答えがほぼ同じタイミングで出るので観客が推理する間がない


■第14作『天空の難破船』(2010年)…★★☆
○コナンといちゃいちゃしたりコミカルさが目立つキッドだが、新一を泥棒に偽装した上蘭に無理解の罪悪感を押し付けるのは相当酷い
○新一(変声器越しだが演技としては新一本人)・新一(キッドの変装)・キッド(お仕事ONモード)・キッド(OFFモードつまりほぼ快斗)と山口勝平氏の演じ分けが白眉
○終盤のアイテムとスキルを活かした細かい頭脳型アクションの積み上げが非常に上手い、のだがややカタルシス不足にも感じてしまう


■第15作『沈黙の15分』(2011年)…★
○コナンのスノボスキルはまだしもそれに同乗できる灰原とは
○中盤でオチが読める
○犯人が犯罪フルコースの極悪人


■第16作『11人目のストライカー』(2012年)…★
江戸川コナン史上最大最高にハッピーな「はい!!!(笑顔)」
○珍しくお説教タイムが長い
○ハズレ推理やパニックシーンなど尺配分が下手なのかテンポがイマイチ


■第17作『絶海の探偵』(2013年)…★★
○コナンと博士は海自のみなさんに迷惑かけすぎ
○「繰り返す これは演習ではない」が言いたかった映画
○鼻水垂らしてギャン泣きする和葉がギガかわいい


■第18作『異次元の狙撃手』(2014年)…★★★
○「スナイパーに勝てるのはスナイパーだけだ」が全てを表している
実妹を怪我させられてゴラつきつつこっそりお見舞いに行くお兄ちゃん
○花火ボール初登場+原作に先行したネタ明かしのコンビプレイが熱い


■第19作『業火の向日葵』(2015年)…★
○主題歌♪「オー!リバル」以外褒めるところがない
○上がってきた脚本を監督が膨らませて削った結果別物になったというだけあって全体的に雑
○アートミステリーを謳ってる割に全体的に絵画の扱いが雑なのが一番ダメ


■第20作『純黒の悪夢』(2016年)…★★☆
○ストーリー上必要性がないと評判のジークンドーVSボクシングアクションシーンon観覧車(atでもinでもない)
○苦みの残るエンドもあって高評価をされがちだが、実際には脇役の使い方が割と下手で、展開のために言わされてる台詞やさせられてる行動が例年以上に多い、のはやはり組織絡みだと縛りが多いからか
○主題歌♪「世界はあなたの色になる」まできっちりご堪能ください


■第21作『から紅の恋歌』(2017年)…★★☆
○ネイルもピアスもばっちりの巨乳美人女子高生、というコナンにおいては比較的珍しい属性の大岡紅葉
○ポスターでは鮮やかな着物を着ているのに本編では改方学園ジャージ姿と合気道の道着姿の和葉推せる
○中盤平次と和葉がほぼ別行動になっているのがラストを引き立てていて良い


■第22作『ゼロの執行人』(2018年)…保留
○警察×検察の組織ドラマ+無人探査機の帰還+カーチェイスonモノレールの合わせ技ができるのは劇場版コナンだけ!!!
○安室透/降谷零PVとして非常に有用
○ただし風見の女が大量発生したのは多分想定外

 

思い出補整もあるのであくまでも個人の感想です。
天空の難破船』や『純黒の悪夢』は★★★でつける人も多いでしょう。

 

 

【キャラやシチュエーション別レビュー】

 

かっこいいキッドが観たい→世紀末
コミカルなキッドが観たい→難破船
大阪カップルが好き→十字路・難破船・から紅
尽くす男服部平次が好き→漆黒・絶海
和葉かわいいよ和葉→絶海
かっこいい小五郎のおっちゃんドコー→14番目・陰謀・ストライカー・執行人
目暮警部もイイヨネ!→14番目・鎮魂歌・漆黒・純黒
新一ーーー!!!→摩天楼・14番目・暗殺者・十字路 ※キッドの変装はノーカン
蘭姉ちゃんに蹴られたい→暗殺者・絶海・漆黒・狙撃手
蘭姉ちゃんママー!!→天国・紺碧
蘭と園子の友情を感じたい→暗殺者・銀翼・ルパコナ ※紺碧は特に薦めない
佐藤刑事抱いて→鎮魂歌・紺碧・漆黒・ルパコナ
赤井秀一に抱かれたい→狙撃手・純黒
安室透に抱かれたい→執行人 ※純黒は抱いてくれない
哀ちゃんかわいいよ哀ちゃん→世紀末・天国・鎮魂歌・ルパコナ
コナンと灰原のやりとりが好き→暗殺者・ベイカー街・紺碧・戦慄・沈黙・純黒
少年探偵団と一緒に胸がドキドキしたい→世紀末・天国・ベイカー街・陰謀・鎮魂歌・紺碧・漆黒・沈黙・ストライカー・純黒・執行人
最後まで活きのいい犯人が観たい→摩天楼・14番目・暗殺者・十字路・陰謀・鎮魂歌・難破船・狙撃手
魅力的なゲストキャラ求む→世紀末(お嬢さん系美人夏美さん)・ベイカー街(ショタわちゃわちゃ)・戦慄(ツンデレ系美人怜子さん)・漆黒(劇場版補整を最大に活かした強キャラアイリッシュ)・純黒(何色にでもなれるキュラソー)・執行人(愛が重い人たち)
最後スカッッッとしたい→暗殺者・天国・十字路・狙撃手・から紅

 

 

まとめて振り返ると色々メタ的な繋がりも見つけられます。
○『から紅の恋歌』ラストの爆風加速は『天国へのカウントダウン』から
○『紺碧の棺』でやったカーチェイスがスケールアップして『純黒の悪夢』、冒頭だったのを締めに持ってきて『ゼロの執行人』に
○『異次元の狙撃手』では締めだったコナンのアクションが『純黒の悪夢』ではそのひとつ手前に来ている
○『純黒の悪夢』の予告で「ダブルフェイス」というフレーズが使われていたのが『ゼロの執行人』の「トリプルフェイス」に繋がる

 

時代の変遷も見えてきます。
例えば『天国へのカウントダウン』では、留守電のくだりは一人暮らしでも家に固定電話を引いていることが前提のエピソードですし、最後のカウントダウンはスマホのストップウォッチ機能で事足ります。携帯電話が普及しきっていない、していても小学生は持っていない時代だからこそのワクドキなのです。

 

歴代最高興収記録を更新し続ける劇場版『名探偵コナン』!!!

来年はキッドだ!!!めざせ○○億の男!!!(東宝もお気に入りらしいフレーズ)

 

【ユーリ!!!onICE】 ユーリ!!!onCONCERT

2017/11/19(日)

幕張メッセ

夜の部 18:00開演

 

公演前にヴィクトルからの注意事項アナウンス。普通はキャー!!!とか言うものなのにみんなどよめきつつ笑うのはなんでなんですか。
「録音録画したものは燃やすよ☆」
「拍手は指揮者が手を下ろしたタイミングでね」
公演後にもあったけど、通算3回「勇利ーーー!!!」「ほら勇利も手を振って!!!」とか言ってたので、多分どっかで聴いてるんだと思います。ユリオさん席からはみ出さないで。

 

●スケトラ

○ユートラ

 

○Serenade for two (reprise)【前提供】
フルートなんですねこれ。

 

○Fanfare on ICE

 

●アリア《離れずにそばにいて》【ヴィクトルFS】
この時点で周り何人か涙ぐんでたし私も泣いてた。

 

●スペイン狂詩曲【クリスFS】

 

●La Parfum de Fleurs【グァンホンSP】
グァンホンくんのSPって新規に曲作ってるのに本編じゃほとんど使われてないんですよね(衣装もチャコットさんのものではない)
スケトラで聴いたらすごくきれいな曲で、もったいないなーと思ってました。なのでこういうかたちで聴けて嬉しい。

 

ここでシュッとしたイケメンが出てくる。誰かと思ったら梅林さんだと後に判明。

 

○Gigue in St.Petersburg
「ダスビダーニャ…」から始まるサンクトペテルブルグシーン総集編。

 

○Garden of April

 

○Kamome
即泣き。勇利がピアノでヴィクトルがヴァイオリン…ああ… TV越しの出会いに始まりサンクトでの再会で終わる。

 

○5+7

 

ここで再びヴィクトルナレ、各選手のSPやFSの曲を演奏するよ!!!みたいなこと。

 

●映画"王様とスケーター2"より「Terra Incognita」【ピチットFS】
さすがにコーラスは既存のものかなと思ったら唄ってるーーー!!!厚みすごい!!!

 

●映画"上海ブレイド"より「The Inferno」【グァンホンFS】
演出がすごい。立ち上るスモーク!!空間を貫くビーム!!!最後は銃声音!!!!まさに映画音楽。

 

●愛について~Eros~【勇利SP】
エロスが…本当にエロスで…それでいて上品…清潔なエロス……ウウッ

濃厚なアレンジ。フラメンコギターとヴァイオリンとサックスとピアノのソロ連鎖がたまらん。
ヴァイオリン=色男=ヴィクトルでフラメンコギター=町一番の美女=勇利説が私の中で浮上。

 

●Intoxicated【クリスSP】
曲も唄い方も唄ってる人も大人のエロスだだ漏れで会場がオカシな空気になっていた。聴衆びっちゃびちゃ。
これやっぱり競技プロには難しい曲だよなあ。クリスにしかできないわ…

 

●Still Alive【レオSP】
手拍子してたけど、これは裏拍が適切だと思うんだ。

 

●A Tales of Sleeping Prince【ギオルギーFS】
画面にギオルギーが映ってるのに笑いが起きない!!!生歌だとますます友人の結婚式感。

 

●映画"王様とスケーター"より「Shall We Skate?」【ピチットSP】
台詞から始まってなんだ???と思ってたらなるほど!!!
場内の一体感すごかった。あのときの私たちはスケートリンクで手拍子をする観客だった。シャールウィースケーーート!!!

 

●Serenade for Two【ミケーレFS】
これも聴けて良かった~。本当にオシャレできれいな曲です。

 

●Theme of King JJ【JJ SP】
ペンライトを点けること前提の曲ではなかったのかもしれないが、聴衆がここでペンライトを点けたのは「ここで使わなければもう機会がないのでは?」と思ったからなので許してください。

 

○At The Airport

 

●愛について~Agape~【ユリオSP】
ボーイソプラノを生で聴くのが多分人生初だったんですが、芸術として残り続ける理由の片鱗を見た気がしました… まさに天使の歌声…かわいいとか愛くるしいとかではなくて、神の使いという意味での天使…
アガペーは曲の重要度からして外せないけど、スケトラで唄ってくれた少年はもうできないだろうなあと思ってた。今回唄ってくれた少年も2004年生まれ(当たり前のことながら眩暈)なので、もうあの声で唄える時間は長くないんだろうな…

 

●《サマルカンド》序曲【オタベックSP】
音の厚みたまらん。

 

ベートーヴェン交響曲第9番 第2楽章「降臨」-建国版-【オタベックFS】
炎が!!!?!?!!!

 

●ピアノ協奏曲 ロ短調 アレグロ・アパッショナート【ユリオFS】
サマルカンド序曲→建国→アレグロアパッショナートの流れがアツすぎた。このへんはまさにオケの本領発揮である。

 

「金メダルにキスしたいな~」

 

●Yuri on ICE【勇利FS】
泣かないで聴くの不可能でしょ…………

 

「僕と一緒にあと一年競技生活続けてください!!!」

 

●デュエット《離れずにそばにいて》【勇利EX】
工藤さんと松原さんがお互いに向かい合って唄う姿が本当に……

 

一旦オケが捌ける→聴衆ずっと拍手→ペンライト点灯指示

 

○Yeah Yeah Yeah
総立ち!!!めっちゃ踊れるめっちゃ楽しい!!!(踊れてない)

 

◎You Only Live Once【ED】

 

ここで松司馬さんや梅林さんから挨拶。

 

History Maker【OP】
「ヴィクトル~~~!!!」と豊永さん登場!!!
豊永さんがユリコンにアーティストとして参加、と告知された時から、ソロライブで唄ったという History Maker 唄ってくれちゃう!!?と期待してたしその通りだったんですけど、実際に生で聴くと感動どころじゃない。

 

オケ版 History Maker をバックにエンドロール。この音源どこですか。

 

 

予想してたよりもきっちりコンサート形式でした。MCも曲解説も無し。演奏と映像だけで進行して終盤にちょろっと挨拶。
幕張メッセのあのデカいホールでこれ!!!というくらい音響が良かったですスパシーバ!!!
音源化か円盤化はするだろうと思ってるんだけど、とりあえず当日は何もお知らせはありませんでした。TV収録が入ってるとのことだったので、BREAKOUTでちょっと流してくれたりするかしら?
パンフの楽曲解説が密度高くで面白いので通販で買ってね!!!
改めて、イメージ曲でもキャラソンでもなく、スケートプログラム曲を一から作るって大変なんだな… 各選手の性格や背景はもちろん、ジャンプ構成とかも考えて作らなきゃいけないんだもんなあ。

 

YOI楽曲でコンサートしてほしい、という願望を公式が汲み取って叶えてくれたことにまず感謝。
もちろんそれはコンサートをするだけの音楽だという自信があるからなんですよね…
一曲目が離れずにそばにいてアリアで〆はデュエットだな、Yuri on ICE は終盤に来るだろうから中盤にエロスだな、
アガペーアレグロアパッショナートと Shall We Skate? と Theme of King JJ は確実にやるよな…と予想していて、
まさにその通りだったんですけど、その通りでも感動するってすごくない???音楽の力すごい…本当に幸せでした。

 

松司馬さんが一日二公演でなくもっといろんな場所で、世界でやりたいとおっしゃっていたので実現しますように!!!

 


【ユーリ!!!onICE】 ユーリ!!!onMUSEUM @ タワレコ渋谷

※展示内容についてがっつりネタバレしています
※音声ガイドについては感想のみ、台詞の書き起こしはしていません

 

 

《展示内容》

[数字]は音声ガイド箇所
★はミュージアム描き下ろし
☆のみ撮影可

[1]
ウェルカムサイネージ
[2]
GPF振り返り~メダル3点・衣装(ピチットSP・オタベックFS・ユリオFS・勇利FS・JJ SP・クリスSP)・報道写真パネル★・劇中写真パネル
[3]
[4]
ヴィクトルコーナー~覗き穴・FS衣装・少年時代写真パネル★・等身大フィギュア☆・劇中写真パネル
勇利&ヴィクトルEX衣装
[5]
キスクラ再現&等身大アクリルスタンド☆★・劇中写真パネル
[6]
アニメ原画

物販スペース

 

 

《感想》

 

>衣装
本当に凄まじいのでこれのためだけにでも見て行ってほしい…照明のおかげもあってキラッキラしてる…
欲を言えばもっと広い会場に展示してもらって、360度全方位からぐるぐる眺めたい。
勇利のFS衣装、正面から見ると比較的シンプルでおとなしいのに、背面に回ると重いんじゃないかってくらいビジューぎっちりで驚く。多面性によるギャップ…なるほど勇利が一番美しく見える衣装…
スケート靴もっとよく見たかったな~ユリオのは確かに軽そう。
クリスめっちゃ透けてる。
マネキンも各選手に合わせて変えているようで。ピチットくんは細い、オタベックは肩がっしり、ユリオは細いとか薄いとかより小さくて女の子みたい、ふともも大賞はJJでおしり大賞はクリス。
JJやクリスは筋肉の隆起まで衣装の一部って感じ。対して勇利のは細く締まってて体のラインがきれいじゃないと着こなせない。
勇利は身長があるせいか細いというよりも薄いという印象。上半身に厚みがなくて、それでいておしりだけキュッと引き上がってる体型がああ~日本の男子スケーターだ~~と感動しました。

 

>覗き穴
いやこれTwitterで情報見かけてなかったら気づかなかったよ。

 

>ヴィクトル少年時代
本編の27歳の姿よりも「世界は俺のもの」感に満ちている。
久保先生の原画展で展示されていた15歳ヴィクトルのラフ画を見た時も思ったけど、「自分の思い通りにならないことなんてこの世界にはひとつもない」と信じきっている少年時代特有の奔放さと傲慢さが窺える。

 

等身大フィギュア
なんとなくいいにおい。
IDがcompetitorではなくcoachだと話題になってたけど、ひょっとしてcoachだとリンクに上がれないからだったりするんだろうか。

 

>勇利&ヴィクトルEX衣装
ヴィクトルの衣装、FSは布は赤系でビジューも赤と白、袖口と上半身の縁取りが黒で手袋はワインレッド、EXははっきり色味が違って紫系でビジューも赤と黒、袖口と上半身の縁取りがワインレッドで手袋は黒。
ちなみに勇利EXは袖口も手袋も黒。二人とも上半身のビジューは右腕~右肩~左肩までで左腕にはない。
とはいえEX衣装はアニメとは若干細部の色使いが異なるが。
これEX衣装はFS衣装を作り変えたんじゃなくて同じ型でもう一着つくったんだよね。生徒に色違いのお揃い衣装作った上に、自分のも生徒のカラーが入った色味でもう一着作るという、発注したときのコーチの浮かれぽんちっぷりが伝わって来るようだ…
2人並ぶとヴィクトルってたくましいんだなと… 胸板が厚くて腰回りが太くてふとももがみっちみち。物理的に強そう(多分喧嘩はしない) でもロシア人男性としては細い方なんだろうか。
ヴィクトルと並ぶと勇利薄いな… 胸筋が完全敗北だよ~でも鍛えちゃうとクワド跳べなくなりそう。
ハグされてるとき重いし熱いんだろうな…って思いました。
ちょうどEX衣装見てるときに離れずにそばにいてデュエットが流れてきて感無量。

 

>音声ガイド

A:勇利&ヴィクトル
・モブはモブであってそれ以外ではない
・ていうかこれモブが聴いていいやつ???
・おしあわせに

B:勇利&ピチット
・まともに爽やか仲良しガイド
・全体的にスケオタ向け
・どうぞそのままスケオタトーク続けてください聴かせてください

C:ユリオ&JJ
・笑いたい人向け
・会話が全く噛み合ってないようでツッコミは的確

D:勇利&ユリオ
・和みたい人向け
・全てのツンはデレのためにある

E:ヴィクトル&クリス
・オイこの長老枠共ガイドする気ねぇぞ
・2人も3割くらいは中の人
・大人によるオトナの悪ふざけ
・その中に透けて見えるクリスの奥行き(ヴィクトルは知らん)

シークレット:ヴィクトル若ヴィクトル(ネタバレなので要反転)
・中の人が頑張っている
・ただし物真似はイマイチ

 


初めて行った時、タワレコ渋谷のエレベーターを上がろうとしたらテレウサさんの中の人が降りてきて立ち去って行ったのが正直ハイライトでした。心の中で「てっテレウサさーーーん!!!」て叫びましたよね。
当日券販売してる7Fがクラシックのフロアでフィギュアスケート関連のCDも売っていて、レジ並んでる間に流れてきた曲がショパンのバラード1番(^▽^)

 

「ユーリのアニメ新作続編を現実で体験するような展覧会」(テレウサさんのツイートより)というコンセプトだけあって、アニメ全12話を楽しんだ人なら確実にしあわせになれる展示会だと思います。特に音声ガイドはオンステージやフェスの朗読劇のようなネタっぽさが薄くてガチ感がすごい。多方面に感謝m(_ _)m
そして巡回展決定おめでとうございます!!!リアルGPF直前の名古屋に殴り込みをかけるユーリオンミュージアム!!そういうの大好きだよ!!!
多分まだ何ヶ所か回るんじゃないかと思うのでお時間ありましたらぜひ。

 


※ネタバレ※ 『劇場版 黒子のバスケ LASTGAME』 “黒バスは花の盛りの物語ではない”

※『劇場版 黒子のバスケ LASTGAME』の内容をがっつり含みます。
※勢いのままの覚書なのでちょくちょく修正入ります。

 



本誌連載でもEXTRAGAMEでも、終了時登場人物それぞれの物語の先を思い描いていた。そしてそれには読者内での一定の統一性があり、故に“そうあるべき”未来像なのだと信じ切っていた。

『LASTGAME』は、その未来像を「別にそんなこと保障した覚えはない」とざっくり斬りつける映画である。


前提として、なんとなく、彼らの人生におけるバスケは、今が最高の時なのだと思っていた。
だから、高校3年間を今いるチームで部活動に費やして、卒業後にそれぞれバスケを続けていくか辞めるかの選択をするのだろう、高校バスケが特別で最も美しい時間なのだと、そう思い込んでいた。
けれどそうではなかった。物語として描かれている部分は登場人物の人生における最良の時であるはずだ、という無意識の思い込みが覆された。
彼らの人生はバスケと完全に結びついていて、この先何があってもバスケと関わって生きていく。高校時代はその過程のほんのひとときにすぎない。
既にアメリカにパイプのあった火神が真っ先に日本を飛び出していくことになっただけで、彼らは日本でもアメリカでも、どこでも何度でもバスケをしていく。
黒子のバスケ』は黒子たちのバスケ人生の花の盛りではなく、若芽時のほんの一部を切り取った物語だったのだ。



っていうのが肯定的にきれいにまとめた感想で。
正直に言えば、
ただでさえ木吉先輩がいなくて不安な誠凛を置いてっちゃうのとか
青峰も赤司も火神も主人公たる黒子を持ち上げるための装置扱いにする原作終盤の悪癖がここでも出たなとか
本誌連載最終回同じくハブかよとか
本編では最後に勝ってうっすら嬉し泣きしかしなかった火神大我の本気の涙が今になってここでか!!!!!とか
勝戦が連載されてた頃「火神くんマジ天使すぎてWC終わったら天(この場合含アメリカ)に帰っちゃったらどうしよう」とか言われてたの最終的に正解だったなとか
色々ありすぎるんですが。

ひとつ確信を持ったのが、『黒子のバスケ』は本当にこれで終わるんだ、まさに『LASTGAME』なんだなと。
もちろん黒子たちの人生はまだまだ続いていくのだけれど、その一部が切り取られて漫画やアニメのかたちで開示されることはもうない、『黒バス』というコンテンツは幕を閉じるんだな、と実感しました。

そりゃNBAコラボもしますよHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!
最後に大盤振る舞いきたな!!?と思ってたらそういう…ホントにそういう…アッ買います買わせて。

神大我は『黒子のバスケ』におけるヒーローであり異物であり闖入者であり外宇宙から流星のごとく降ってきた地球外生命体であるという持論が証明されたなとは思いました。
火神くんマジ天使(全く萌えない)
参照 → http://twilog.org/colorablenote/date-170305



最後に。
『LASTGAME』公開日に発売のジャンプで新連載開始なんて小憎いことするよね!!!ってことで『ROBOT×LASERBEAM』面白かったです。続きが楽しみです。